2021年1月24日日曜日

Mac mini (Late 2014)のHDD→SSD換装

Mac mini (Late 2014)のHDDが重くてしょうがないので、SSDに換装しました。

今のところトラブルなく、ストレスもなく動いています。1万円少々の出費で済むならもう少し早くにやっておけばよかったと後悔しています。(^^;)

組み立て分解の詳しいサイトを見ながら行えば特にトラブルは発生しないと思いますが、くれぐれも換装は自己責任でお願いいたします。

(目次)

  1. 事前に準備するもの。
  2. 分解と組み立て
  3. データ復旧時の注意点

1. 事前に準備するもの

(1) Timemachineバックアップデータ(外付けHDD)

当たり前といえば当たり前ですが。(笑)
Timeachijneバックアップしていない人は、外付けHDD購入してまずバックアップしましょう。復旧してからそのままSSD用のTimemachineバックアップ用外付けHDDとしても使えます。

ちなみに私はこちらの2TBの製品を使用していますが、身近に1TBの外付けHDDが転がっていたらそいつを使うという手はあります。(あまり古いHDDだと使えないかもしれません。)
 

(2) SSD本体(1TB以上)

Mac mini (Late 2014)のHDD容量は1TBなので、1TB以上の容量のSDDを購入した方が良いです。私は「じゃんぱら」の店頭で販売していたSSDを購入しました。「SSDに換装すれば今よりはマシになるだろう」ぐらいの感覚購入したので、特に性能は気にしませんでした。(^^;)

同じ製品は以下のサイトから入手できます。

(3) 分解用工具

以前購入していたこちらの工具がそのまま使えました。
本体をまず分解する際に、中央に「穴」が開いた「いじり止めネジ対応」のドライバを使う必要があるそうですが、こちらの製品は中央に穴が開いた「いじり止め対応」でした。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

PROMATE 精密ヘクスローブレンチ8p SHL-8
価格:1827円(税込、送料無料) (2021/1/24時点)


(3) 無線LAN、Wifi環境

SSDにMacをインストールする場合、無線LAN経由でインターネットからMac OSをインストールする必要があります。
有線でのインストール方法もあるのかもしれませんが、有線でのインストール方法が見つけられなかったので、試行錯誤の挙句、無線LANを使いました。

2. 分解と組み立て

「Mac miniの小さな筐体に細かい部品がいっぱい詰まっていて、分解と組み立てにすごい苦労する?」かと思ってましたが、思ったほど苦労しませんでした。

というのも、こちらのサイトこれ以上書くことがないくらい写真入りで詳しく書かれていますので、十分ご覧になって作業してください。外したネジの形状まで撮影されているので、組み立てる時に本当に助かりました。(せきねさん、ありがとうございました。)


すごく大事なのは、分解した際の部品を順番通り並べておくことです。順番通りに並べていなかったために、組み立てる際にネジを締め忘れ、再度途中まで分解して締め直すなんてことが何度かありましたので。(汗)

3.データ復旧時の注意点

ここが一番苦労しました。いくつかつまずいた点を書いておきます。

(1) 無線LANを使う。(有線LANでの復旧は難しい?)

Mac miniをLANケーブルで接続してインターネットに接続していたため、データ復旧時もそのまま使えるだろうと思っていたのですが、[Command]+[R]で起動してもいつまで経ってもインターネットの接続する気配なし。

色々調べても有線LANで復旧する手順が書かれているサイトが見当たらなかったので、無線LANで接続しました。

ここで一つだけ注意することがあります。Wifiルータに接続できる機器にMACアドレス制限かけている場合は、ルータのMACアドレス制限を一旦外しておく必要があります。(有線LAN接続のMACアドレス制限は多分していないと思うので。)

(2) 最新のmacOSのインストーラが現れない。

Timemachineで復旧する際には、[Command]+[R]でMacを起動してからmacOSをインストールする必要があります。

元々のMac miniに入っていたmacOSのバージョンと、復旧時にインストールするmacOSのバージョンを合わせる必要があるのですが、最初に現れたのが山の写真のインストーラ(おそらく、OS X 10.11 El Capitanあたり)でした。

他のインストーラを選択できるようなメニューも見当たらなかったので、「もはやこれまで」と途方に暮れましたが、何度かトライアンドエラーして再起動を繰り返すうちに、インストールできるmacOSのバージョンが徐々にバージョンアップしていきました。

おそらく[Command]+[R]で起動させるのではなく、

  • [Option]+[Command]+[R]
  • [Shift]+[Option]+[Command]+[R]
での起動を試してみたからうまくいったのかもしれません。

  • Intel 搭載の Mac では、「option + command + R」キーを起動時に使い、お使いの Mac と互換性があるうちでいちばん新しい macOS にアップグレードできます。
  • Intel 搭載の Mac に macOS Sierra 10.12.4 以降を搭載していた場合は、「shift + option + command + R」キーを起動時に使い、Mac に当初搭載されていた macOS か、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンをインストールできます。 

(参考2)起動時に現れたインストーラ

  • 最初のインストーラ OS X 10.11 El Capitan
  • 次に現れたインストーラ macOS 10.14 Mojave(おっ、新しくなった!でもまだ砂漠かよ、、)
  • その次に現れたインストーラ macOS 10.15 Catalina(やった、Big Surまであと一歩!)
  • 最後に現れたインストーラ macOS 11 Big Sur!

(3) 古いHDDだと復旧が遅い。

最初使っていたTimemachine用のHDDは、バックアップしている時から書き込み時間がやたら遅かったのですが、いざ復旧に使ってみると遅すぎて話になりませんでした。2日放置しても復旧完了したファイル数がそのままだった、なんてことがありました。(>_<)

平日の帰宅時間が遅く、分解組み立ては週末にしか作業ができないので、最終的に換装が完了するまでに2週間かかりました。

IT関連の古い機器は迷わず断捨離した方がいいですね。

後から使えると思って後生大事にしまっておいたら痛い目に遭います。


この記事がみなさんの役に立てますように。

Mac miniのHDDを換装してTimemachineから復元したらDropboxの容量が肥大化した(スマートシンク無効化?)時の対応

 Mac mini(Late 2014の)の内蔵HDDが重くてしょうがないのでSDDに換装したんだけど、TimemachineでHDDのデータ復元したらSDD容量がギリギリになっていました。

(内蔵HDDのデータ量)

  • 換装前 約500GB/1TB
  • 換装後 約930GB/1TB ←400GB以上増えていた!
ディスクの中身を調べてみたら、Dropboxのスマートシンク設定していたファイルが全てローカルに保存されてました。(スマートシンクとは、Dropobxのクラウド上には存在するがローカルには実体が存在せず、内蔵ディスク容量が少なくてもDropboxを有効に使える機能。)

で、Dropboxのスマートシンク設定をやり直したんですが、単にやり直すだけではローカルディスクの容量が改善しない場合があります。

以下、いくつかの有効そうな設定を書きましたので、ご自分でお試しください。(私の場合には一番有効なのは、2のdropboxアプリにフルディスクアクセスのONだったような気がします。)

(目次)
  1. スマートシンクをONにする。
  2. Dropboxアプリにフルディスクアクセスの権限を付与する。
  3. Mac版スマートシンクのアップデートをONにする。(ブラウザから)
  4. そもそも何でこうなったか?
    (Timemachineの親切/お節介な機能のおかげ?それともMac版スマートシンクをアップデートしていなかったから?)

1. スマートシンクをONにする。

まず、Dropboxのローカルディスクの容量を減らすにはスマートシンクをONにしておく必要があります。

スマート シンクは Dropbox デスクトップ アプリの機能で、ファイルをオンラインのみに設定し、パソコンのハード ドライブ容量を節約できます。

MacのメニューバーのDropboxのアイコンををクリックし、右側のイニシャルマークをクリックして、

「基本設定」を選択します。

「同期」→「ハードドライブの容量を自動で節約」をオンにします。

余談ですが、フォルダ単位でスマートシンクを設定することもできます。私はDropboxに保存している動画ファイルのフォルダのみスマートシンクして、ローカルディスクの空き容量を増やしています。

2. Dropboxにフルディスクアクセスの権限を付与する。

「システム設定」→「セキュリティとプライバシー」から、「フルディスクアクセス」→「Dropbox」にチェックを入れてください。


ちなみに、設定する場合には鍵マークをクリックして、Macにログインした時のパスワードを入力してくださいね。(設定変更の基本ですね。)

3. Mac版スマートシンクのアップデートをONにする。(ブラウザから)

Dropboxのアカウント設定ページから、「Mac版スマートシンクのアップデート」をオンにしてください。



4. そもそも何でこうなったか?

(1) Timemachineの親切/お節介な仕様のおかげ??

今回のHDD換装のために、Timemachineバックアップ用ディスクを初期化してバックアップを取りました。本来であれば、バックアップデータの容量はHDDの中身と同じ500GB程度になるはずですが、バックアップディスクには900GBのデータが保存されていました。

おそらくTimemachinが、スマートシンクでDropbox(クラウド側)にあるデータをわざわざダウンロードしてバックアップしていたのかもしれません。

であれば、誤ってDropboxのスマートシンクファイルを消したとしてもTimemachineのバックアップディスクに実体が保存されていることになりますので、Timemachineの親切な機能ということになるかもしれません。

一方、Timemachineの復元時にはスマートシンクのファイルが全部ローカルに保存されていることになるので、復元しようとしてもディスクに入り切らず復元エラーになる可能性もあるのではないかと思いました。

私が購入したHDDは1TBだったので、900GBの復元データは何とかSSDの中に収まりましたが、スマートシンクしていたファイルの容量があと100GB多かったら復旧できなかったかもしれません。

でもおそらく、バックアップの容量が増えたのは、Timemachineの仕様ではないと思います。

(2) Mac版スマートシンクをアップデートしていなかったから?

Timemachineバックアップディスクの容量が増えたのは、おそらくMac版スマートシンクがアップデートしていなかったことが原因ではないかと思います。

SSDを換装前後のTimemachinのバックアップデータの容量を比較しました。
  • HDD換装前:500GBのバックアップが900GBに増えた。
  • HDD換装後:500GBのバックアップが500GBのまま。
Timemachineの仕様であれば、換装後も容量が900GBに膨らむはずですが、そうならないということは、Mac版スマートシンクのアップデートが原因だったかと思います。

つまり、Dropboxのクラウドデータが削除されてもローカルデータから復旧するには、Mac版スマートシンクをOFFにしておけばTimemachine側にデータが残ってて復旧できるかもしれませんね。(注:あくまで推測なので、バックアップされる場合はご自分で調査してください。)

補足:新たなTimemachineバックアップ用ディスク

今までTimemachineのバックアップディスクに3.5インチの外付けHDDを使っていましたが、ディスクの回転が気になるのと、場所を取るので(←ACアダプター含まれるので)2.5インチの外付けHDDに変更しました。

とても静かですし、USB給電なので場所取らず、机の上がスッキリしました。フルバックアップ時間も500GBの初回フルバップアップ時間は6時間程度なので性能もまあまあ普通かなと思います。

1TBの内蔵ディスクに対して、2TBのTimemachine用バックアップHDDなので、使い方によってはバックアップHDDがすぐにフルになってしまうかもしれません。内蔵ディスクを目一杯使う方はもう少し容量多めのHDDを購入されるのが良いかもしれません。